漫画、アニメの人気作品「葬送のフリーレン」の主人公がエルフだったことで、エルフに注目した方も多かったのではないでしょうか？

見た目は10代の少女のようでもありながら、1,000年以上生きているとも言われるフリーレンですが、その寿命や性格な年齢は作品中では名言されていません。一般的には2,000年から3,000年だとも6,000年だとも言われるエルフの寿命。本記事では、エルフと人間の違い、なぜエルフは寿命が長いのか？ 有名作品のなかのエルフの平均寿命についてなど、気になる点を調べてみました。

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そもそもエルフって何？　人間とは違う種族？

「葬送のフリーレン」、「第14話 言葉を話す魔物」でエルフのセリフに魔族と人間の違いについて語るシーンがありましたね。「魔族は言葉を喋るだけの魔物だ」と。フリーレンの世界観では、エルフはあくまで「人間側」の存在として描かれています。

なんとなく、「亜人」の亜人や「ドラゴンボール」のサイヤ人の設定を思い出しました。見た目は人間に似ているけれど、身体能力や尻尾（エルフでいう尖った耳）など、少しだけ違う部分がある。基本的に人間と意思の疎通もでき、仲良くなることもできる。そんなイメージでしょうか。

ただ、寿命や性質、内面的特徴は人間とは大きく点がいくつもあるので後述します。

エルフという立ち位置

「ロード・オブ・ザ・リング」や「ドラゴンクエスト」など多くの有名作品に登場する「エルフ」という存在。その起源はヨーロッパの「北欧神話」や伝説で語り継がれた「妖精」の種類の一つだとされているそうです。たしかに、美男美女で薄い色素、青い目、金髪など欧米人の外見に近い印象ですよね。しかし、最初から今のような美形キャラとして有名だったわけではないようですよ。

ちなみに、「指輪物語」では中つ国で生まれた「星の民」と呼ばれる存在で、美しい人々だと認識されています。この作品がヒットしたことから、他の作品でもエルフの登場が増えたといわれているようですよ。

ファンタジー作品における似た立ち位置で、人間に近い見た目で、人の言葉を話す存在として出てくるのは「ゴブリン」「ホビット」「ドワーフ」あたりでしょうか。そのなかでも、比較的醜く描かれがちな「ゴブリン」「ホビット」「ドワーフ」に対して、「エルフ」は優れた容姿、高い知性と能力を持った存在として登場することが多い気がします。

「なろう系」の転生ものでは、エルフはセクシー系の魔法使いの強くて優しいお姉さん、もしくはイケメンだけれどちょっと抜けたところの多いお兄さんとして登場する印象がありませんか？ もちろん、実際は何百歳、何千歳と年齢を経ているけれど、20代くらいにしか見えないという特徴があり、ついつい誰かがエルフに惚れてしまうパターンも多いですよね。

魔法使いとして登場することも多いですが、弓やムチを使って戦う存在として登場することも少なくありません。どちらかというと「勝ち組」キャラ、憧れの存在として出てくることが多いですね。

ところで、ドワーフの寿命は？

葬送のフリーレンに勇者一行の仲間として出てくる「アイゼン」はドワーフ。正確な年齢は出てきませんが、同じドワーフの「フォル爺」という人物と再会したときに「ドワーフの寿命は300年くらい」という会話がフリーレンとシュタルクの間でかわされていました。

フォル爺は400年以上生きているとされ、ドワーフのなかでも長寿のようです。

スラッと長身で美形のエルフに対して、白雪姫の7人の小人のようなずんぐりむっくり体型で描かれることが多いドワーフ。人間とは仲がよく、力の強い戦士や鉱夫として登場することが多い印象です。

余談ですが、うさぎの「ネザーランドドワーフ」はネザーランド＝オランダ、ドワーフ＝小型で、オランダ産で品種改良された小型種の意味です。そのくらいドワーフというのは小柄なものを指すための表現として使われているんですね。ただ、ネザーランドドワーフの寿命は5〜10年程度で他のうさぎに比べて特に長寿というわけではないようです。ドワーフは体格の特徴を表しているだけでした。

葬送のフリーレンに出てきた他のエルフの寿命は？

「葬送のフリーレン」には、フリーレン以外にも3人のエルフが登場します。全員正確な年齢は明かされていませんが、とてつもなく強く、そしてフリーレンよりも長く生きている存在としてモンクの「クラフト」、大魔法使いの「ゼーリエ」、そしてフリーレンの知り合いのエルフ「ミリアルデ」。3人とも少なくとも千年以上は生きていると思われます。

有名作品のエルフの寿命は？

最近だとアニメ化もされた「江戸前エルフ」の「エルダ」の年齢は、621歳、「ハイラ」が721歳とされています。エルフが登場するもっとも有名な作品は「ロード・オブ・ザ・リング」だと思われますが、各有名作品のエルフの寿命を一覧にしてみました。

エルフの寿命

エルフは不老不死に近いが、死ぬことはある

「葬送のフリーレン」でも、何度もフリーレンが逃げ出しているくらいですからエルフがいくら「不老不死に近い」といっても一切死なないわけではありません。結果的に返り討ちに遭いましたが、断頭台のアウラがフリーレンの死を確信して戦いを仕掛けてきたように、魔族との戦いに負けてエルフが死ぬこともあるのです。

作中でも風邪で寝込んだシーンがあったように病気にもかかるし、戦闘や事故で死ぬこともある、ということです。ただ、人間と比べると異様に老化が遅いといったイメージでしょうか。個人的には優れた能力や外見の老けなさ、人間との距離の近さはやはりサイヤ人とちょっと似ている気がします。